多言語シナリオを管理する
Decisioning Studio Proは、任意の数の言語バリアントから選択しながら、それらすべてにまたがって 1 つのモデルをトレーニングできます。このガイドでは、そのモデルにおける言語の位置づけ、翻訳の担当者、言語別のメッセージコンテンツを保存する 3 つの方法について説明します。
決定がどのようにメッセージになるかについては、Decisioning Studio Proの使用を開始するを参照してください。
仕組み
シナリオには、チームが作成・維持できる限り多くの言語を含めることができるため、各顧客は適切な言語でコンテンツを受け取れます。
Decisioning Studioは、母集団全体にまたがって 1 つのモデルをトレーニングします。言語によって顧客が受け取れるバリアントが制限されますが、シナリオは 1 つの実験のままです。ある言語で高いパフォーマンスを示したパターン (オファーや送信時間など) は、シナリオ全体のモデルに活かされます。顧客は自分の言語のバリアントのみを受け取ります。
翻訳の作成と維持はお客様のチームが行います。Decisioning Studioは、お客様が各言語の対象としてマークしたバリアントの中から選択します。
前提条件
多言語の意思決定を設定する前に、次の点を確認してください。
- シナリオがサポートするすべての言語について、ブランドの承認を受けた翻訳があること。
- 各ユーザープロファイルに、信頼できる言語属性 (または同等のシグナル) があり、Decisioning Studioがその顧客の対象となる言語を判断するために使用できること。
言語バリアントのアーキテクチャ
顧客がどの言語バリアントを受け取るかを制御する設定は 3 つあります。いずれもAPIトリガーのキャンバスまたはAPIトリガーのキャンペーンで機能します。どの設定になるかは、言語別のコンテンツがどこに保存され、どのように選択されるかによって決まります。その送信アーキテクチャについては、APIトリガーのキャンペーンかキャンバスかを選択するを参照してください。
オプション 1:すべてのバリアントを 1 つのアクションバンクに入れる
これは最も一般的な設定です。すべての言語のすべてのメッセージバリアントをアクションバンクに追加します。各行には、その行の対象となるために顧客が持つ必要がある言語を示す列を含めます。たとえば、言語がスペイン語の顧客のみがスペイン語の行の対象となります。Decisioning Studioはその列をガードレールとして使用し、顧客の言語に一致する行の中からのみ選択します。
このオプションは、最大 3 言語をサポートするチームに適しています。
メリット
- すべてのコンテンツが 1 つのアクションバンクにあり、Decisioning Studioから参照できます。
- バリアントがすべての言語に存在する必要がないため、メッセージコンテンツを言語ごとに変えることができます。
- 件名の長さや構成など、言語によって異なる要素からモデルが学習できます。
バリアントと言語の組み合わせごとに 1 行となるため、バリアントや言語が増えるとアクションバンクは大きくなります。そのため、この設定は 3 言語以下のシナリオに適しています。
オプション 2:1 つのアクションバンクを使用し、翻訳をBrazeに保存する
アクションバンクには単一言語のバリアントを記載します。Decisioning Studioは、他の言語を話す顧客も含め、すべての顧客に対してそのリストから推奨を行います。送信時に、Brazeはプロファイルから顧客の言語を読み取り、Braze内の言語別ソースから一致するコンテンツを読み込みます。通常、チームはカタログを使用します。代わりに多言語メッセージを使用するチームもあります。いずれの場合も、アクションバンク内のすべてのバリアントに、同じ識別子を使用した各言語の一致するエントリが必要です。カタログの場合、その識別子はアイテムの id です。
このオプションは、3 言語以上を扱い、翻訳をBrazeで管理したいチームに適しています。
メリット
- 多数の言語に拡張できます。
- カタログや多言語メッセージにより、共有のアクションバンクとは別に、各チームが作業する場所を確保できます。
- 翻訳がBrazeに保存されるため、再利用できます。
考慮事項
- 単一言語のアクションバンク内のすべてのバリアントに、各言語のカタログまたはロケールで同じ識別子が必要です。そのためにはチーム間の調整が必要です。
- 推奨は単一言語のアクションバンクから行われるため、1 つの言語にのみ存在するパターンについてモデルが学習できる内容が少なくなる可能性があります。
オプション 3:1 つのアクションバンクを使用し、翻訳を自社ツールで管理する
これはオプション 2 と同様に機能しますが、言語別のコンテンツはお客様のチームが所有する翻訳ツールに保存されます。Brazeは、カタログや多言語メッセージからではなく、APIを介してそのツールからメッセージの内容を取得します。
このオプションは、3 言語以上を扱い、すでに翻訳ツールを運用していて、それをBrazeに接続したいチームに適しています。ツールがAPIトリガーのキャンバスまたはキャンペーンと統合でき、想定される送信量に対応できることを確認してください。オプション 2 のメリットとトレードオフはここでも当てはまります。
ベストプラクティス
- 言語間でバリアントのカバー範囲を同等に保ちます。シナリオ全体で 1 つのモデルがトレーニングされていても、ある言語に欠落があると、その母集団の体験と、そこからモデルが学習する内容が変わります。
- 公開前と、コンテンツを更新するたびに、翻訳が一致していることを確認します。オプション 2 と 3 では、アイテムの
idやAPIレスポンスが一致しないと、誤ったコンテンツが送信されます。識別子が同じでも内容が異なるコンテンツは、モデルの学習を弱め、シナリオのパフォーマンスを低下させます。 - 言語属性を確認します。Decisioning Studioは、Brazeのユーザープロファイル上の属性を使用して、顧客が受け取るべき言語を選択します。対象オーディエンスについて、そのフィールドが正確で、値が入力されていることを確認してください。
- 今後追加する予定の言語を見据えてアーキテクチャを選択します。公開後にパターンを変更すると、通常は関係するすべてのチームで作業のやり直しが必要になります。一部の言語のみで公開する場合でも、今後追加する言語を初期設計に含めてください。
よくある質問
Decisioning Studioは言語ごとに別のモデルをトレーニングしますか?
Decisioning Studioは、シナリオ全体にまたがって 1 つのモデルをトレーニングします。言語によって顧客が受け取れるバリアントが決まり、シナリオは 1 つの実験のままです。
翻訳は誰が担当しますか?
すべてのメッセージコンテンツの翻訳の作成と維持はお客様のチームが行います。Decisioning Studioは、お客様が各言語の対象としてマークしたバリアントの中から選択し、翻訳品質についてはお客様のチームが責任を持ちます。
アーキテクチャを組み合わせることはできますか?
今後追加する可能性のある言語も含め、シナリオごとに 1 つのアーキテクチャを使用してください。アーキテクチャを組み合わせると調整作業が増え、すべての言語がアクションバンクで公平に反映されているかどうかを判断しにくくなります。
ある言語でバリアントが欠けている場合はどうなりますか?
Decisioning Studioは、その顧客の言語の対象となるバリアントのみを推奨します。あるバリアントが一方の言語にあり、もう一方の言語にない場合、そのバリアントがない言語の顧客は選択対象となるアクションが少なくなり、言語間でパフォーマンスを比較しにくくなります。
設定によっては、カタログのエントリが欠けていると、顧客が受け取るコンテンツが、モデルの学習元であるアクションバンクと一致しなくなることもあります。言語間でバリアントのセットを同等に保ってください。