公開 2025年1月28日/更新 2025年1月28日/5 分で確認
マーケターにとって、顧客のメール受信トレイはエンゲージメントを促進するうえで難しい状況になる場合があります。メールは長い間、エンゲージメントを促進する強力なチャネルのひとつでしたが、現代の平均的なユーザーは、さまざまな送信元から膨大な数のメッセージを受け取っているため、信頼できるブランドからのメッセージと、不審な送信元のメッセージを見分けることが困難なことがあります。
この課題に対応するため、BIMI(Brand Indicators for Message Identification)が2021年に導入されました。BIMIを導入することで、対応するメールプロバイダーを利用しているユーザーに送信するメールの横にブランドのロゴを表示できるようになりました。従来、メールには送信者名の頭文字が入った色付きの丸いアイコンが表示されるだけで、視覚的なインパクトが弱く、送信者が信頼できるブランドであるという印象を与えるには限界があります。しかし、BIMIを導入したブランドでは、この色付きの丸いアイコンがブランド独自のロゴ画像に置き換えられます。これにより、ブランドが正当なものだという信頼感を与えやすくなり顧客との信頼構築がさらに促進されるのです。
2021年にGmailが初めてBIMIをサポートして以来、多くのメールプロバイダーがこの機能を導入してきました。BIMIをサポートする目的はシンプルです。メール受信者が、そのメッセージが信頼できる組織から送信されたものであることを確認できるようにし、ブランド側には信頼性をアピールする場を提供することです。
ブランドのロゴを受信トレイに表示させるためには、メールがDMARC(ドメインベースメッセージ認証・報告・適合性)認証をクリアしている必要があります。この要件により、DMARCがメールプログラムにおける重要な要素である理由が、メールマーケターにとってより明確になりました。DMARCは常に重要視されてきましたが、2023年にはAppleとGoogleが新たな認証要件を導入し、ブランドに対してDMARCレコードの公開を義務付けました。この新要件により、DMARCに準拠した企業がより簡単にBIMIを実装できるようになったのです。
次に、各メールプロバイダーの最新アップデートと、受信トレイ内で信頼を築く方法について詳しく見ていきましょう。
現在のマーケティングで成功するためには、競合他社よりも自社のメッセージを際立たせる必要があります。しかし、これは決して簡単なことではありません。ただし、最近の変化や新しい受信箱ルールにより、メールマーケティングの分野ではこれが少し楽になりつつあります。従来のようなコントロール不能な一般的な色付きアイコンではなく、今では自社のブランドロゴを顧客のメールボックス内で目立つ位置に表示させることが可能になりました。
BIMIを導入するには、まず自社のメールがDMARC、SPF、DKIMで認証されているか確認してください。さらに、商標登録がある場合は、この機会にVMCを取得することをおすすめします。その後、DNSにBIMIレコードを登録すれば準備完了です。詳しい情報については、BIMIに関する追加リソースをご覧ください。
BIMIは、メール業界全体で送信者認証の向上を促進することを目的とし、ブランドが受信箱内で目立つための新しい手段です。信頼できるブランドが消費者に送るメールを視覚的に確認できるようにすることで、受信者に安心感を与え、メールへの関与を促します。これにより、ブランドと顧客のつながりがさらに強化されることが期待されています。
メール配信の仕組みについてより詳しく知りたい方は、限定ガイド「Demystifying Email Deliverability(メール配信の謎を解き明かす)」をご覧ください。
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