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2025年1月 Braze Bonfire 今月のマーケター:Justin Guan 氏

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2025年1月 Braze Bonfire 今月のマーケター:Justin Guan 氏
作成者
Team Braze

毎月、Brazeでは、Braze Bonfireコミュニティのメンバーによる素晴らしい功績を称え、1名の個人を「今月のマーケター」として選出しています。 仲間のマーケターへのサポート提供や、革新的なアイデアや戦略の共有など、さまざまな形で、これらの個人の方々は、所属企業やユーザー、顧客エンゲージメント全体に多大な貢献をされています。

今月は、foodpanda(Delivery Hero傘下)のCRM MarTechシニアマネージャーであるJustinさんを表彰します。foodpandaは、アジアおよび欧州の一部地域で展開する大手デリバリープラットフォームであり、ユーザーに食事や食料品などを素早く便利に届けることをミッションとしています。

それでは、お話を伺いましょう。

Justinさんの役割と、そこに至るまでの経緯を教えてください。

数年前の私に「マーケティングとテクノロジーの交差点に立って、ましてや、Brazeを日々推進する仕事をしている」と伝えたら、きっと笑っていたでしょう。私はもともと化学工学を専攻しており、働き始めた頃は自分が本当に情熱を持てるものを模索していました。

意外にもその情熱は、自宅で遊び感覚で取り組んでいた小さな自動化プロジェクトの中にありました。面倒な手作業を減らしたくて試しに自動化してみたのがきっかけです。結果として、これらの趣味のプロジェクトが、当時の私がまったく知らなかった業界の基盤となるものだったのです。具体的に、2つの例をご紹介します。

COVID-19の最中、私はバイクの免許を取ろうとしていました。しかし、教習所での実技レッスンの予約が悪夢のようでした。ソーシャルディスタンスのルールにより空き枠がランダムに開放され、数秒で埋まってしまう状況だったのです。そこで私は、定期的に空き枠をチェックし、希望条件に合う枠が出たらTelegramで通知を受け取れるスクリプトを作成しました。まるで自分のためだけのリアルタイム「プッシュ通知キャンペーン」のようなものでした。その結果、予約のストレスなく、希望の枠をすべて確保することに成功しました。

もう一つのプロジェクトは、ジムでのトレーニングの習慣から生まれました。ジムの体組成計はアプリと連携していましたが、そのアプリの使い勝手が悪く、体重や体脂肪率の変化を時系列で追うことができませんでした。トレーニング本来の目的が果たせない状況です。

そこで私は、スキャン後にデータを自動取得し、Googleスプレッドシートのダッシュボードに更新するPythonスクリプトを作成しました。いま思えば、私は知らず知らずのうちにAPIを活用した「コネクテッドコンテンツ」のパイプラインを構築し、いつでもどこでもデータを管理・分析できる仕組みを作っていたのです。

そして2022年、私はfoodpandaのリージョナル・グロース戦略チームに加わりました。フィリピン、パキスタン、バングラデシュの需要管理やインセンティブ戦略を担当し、その一環でCRM業務にも関わるようになりました。そのタイミングでCRMチームが新しくMarTech & Automationチームを立ち上げると聞き、その内容がまさに私が個人的に取り組んできたことと一致していたのです。絶好のチャンスだと思い、迷わず飛び込みました。

foodpandaのCRMチームは、次の3つの領域に分かれて運営されています。

  • MarTech:私はここに所属しており、自動化ツールの構築や、これまで活用されていなかったチャネルを活かした新しいエンゲージメント戦略の開発、高度にパーソナライズされたキャンペーンの設計を担当しています。
  • ライフサイクルグロース:ユーザー管理に重点を置き、特定のトリガーや行動に基づいてユーザーを戦略的に誘導し、ロイヤルティや質の高いエンゲージメントを育成します。
  • CRMオペレーション:各市場でキャンペーンが円滑に実行されるよう管理し、日々のオペレーションやトラブルシューティングを担当しています。

では、Brazeを使っているのは誰か? ずばり、チーム全員です!BrazeはCRM業務の中核を担っており、チームの全員が日常的に活用しています。使用頻度は異なりますが、3つのチームすべてにとって欠かせないツールです。

簡単に説明すると、次のように連携しています。

  • MarTechチーム:新しいエンゲージメント機能(例:動的なアプリ内メッセージ)を開発し、その機能や活用方法を定義。
  • ライフサイクルグロースチーム:この機能を既存のユーザーフローに組み込み、戦略やビジネス目標と整合させる。
  • CRMオペレーションチーム:実際のキャンペーンを運用し、ユーザーに適切なタイミングでメッセージが届くように管理する。

Brazeはチームをつなぐ“ハブ”のような存在であり、データドリブンなキャンペーンをスムーズに実行するための基盤となっています。

justin guan is a senior manager of crm at martech


Brazeを活用することで得られるキャリア成長はどのように考えていますか?

Brazeが私のキャリアを加速させる理由は、大きく2つあります。

技術的な成長:

Brazeは急速に進化する強力な顧客エンゲージメントプラットフォームであり、あらゆるスキルレベルのマーケターが効果的なキャンペーンを展開できるように設計されています。その包括的な機能により、ネイティブツールを活用したシンプルな施策から、高度にカスタマイズ可能なキャンペーンの開発まで、幅広い選択肢を提供します。

特に魅力的なのは、新しい機能が定期的に追加されることです。これにより、マーケターは常に新しい挑戦ができ、さらなる可能性を探ることができます。例えば、AIによるコンテンツテストや行動予測、そして最近ではLINEのコミュニケーションチャネル統合など、新しいツールを活用することで、より高度な実験やイノベーションを実現できます。

対人スキルの向上:

私が特に強調したいのは、Brazeのグローバルコミュニティの存在です。さまざまな業界のクリエイティブなプロフェッショナルが集まるこの場は、刺激的な学びの機会を提供してくれます。

2024年だけでも、私はBrazeが主催する複数のカンファレンスやセミナーに参加し、多様な業界の仲間たちと貴重な意見交換の機会を得ました。例えば、ある暗号資産取引所のマーケターと出会い、共通の課題である「解約率の増加にどう対応するか?」について議論しました。

そして、ユーザーの再登録を促進するためのアイデアを交換し、プロモーションキャンペーンと組み合わせる方法を探りました。こうした交流を通じて、業界が違ってもマーケターが直面する課題は共通しており、皆が創造的な解決策を模索していることを実感しました。

また私のチームは、Braze Connections というイベントにも参加し、BrazeのCEOであるBill Magnusonと直接対話する機会を得ました。これにより、今後のイノベーションや戦略についての第一線の情報を得ることができ、私たちのマーケティング活動に大きなヒントをもたらしました。

Brazeの認定試験を受けたことはありますか?

はい、2024年10月にLevel 3 Digital Strategist Certificationを受験しました。実は、これまでに数多くのキャンペーンやキャンバスを作成してきた経験があれば十分だろうと思い、Level 1とLevel 2を飛ばして受験したんです。しかしいざ受験してみると、まだまだ学ぶべきことがあることに気づかされました。

試験に向け、コース教材を学習する中で、データ管理やSDK統合、データアロケーションといった、日々の業務ではあまり触れる機会のない領域に出会いました。これにより、キャンバスを運用するためのインフラの仕組みを深く理解でき、適切なコーディングによってデータコストや消費を最適化できることも学びました。また、Brazeプラットフォームの分析機能(リテンションレポートや収益レポート)にも触れてみました。普段は外部ダッシュボードに頼ることが多いですが、これらのレポートもリアルタイムでキャンペーンの成果を把握するうえで非常に有用だと実感しました。

幸いにも試験に合格し、この経験はBrazeに関する包括的な理解を深める貴重な機会となりました。それだけでなく、公式認定を取得することで、自身の専門知識に対する信頼性を確立できた点でも、大きな価値があったと感じています。

2025年、最も楽しみにしている取り組みやキャンペーンは何ですか?

2024年の最終四半期に、これまでの注文が一度もないユーザーを対象に、見込み客とライフサイクルフローを刷新し、APACの11の市場で展開しました。

これは、foodpandaが進める「シングルカスタマージャーニー」構想における重要なマイルストーンです。この構想は、分断されていたライフサイクルフローを統合し、より広範なコミュニケーションを可能にすることを目的としています。また、各市場のキャンペーンチームがリアルタイムでコンテンツをテスト・最適化できる環境を整えることで、より柔軟なマーケティング施策を実現できるようになりました。

a screenshot of a foodpanda app on a phone


私はこのプロジェクトの技術戦略を主導し、Brazeを社内ツールと統合するとともに、それを支えるインフラの構築に取り組みました。まずは見込み客ライフサイクルフローの統合から着手し、今後は他のユーザーセグメントにも拡大し、完全に統合されたカスタマージャーニーを実現する予定です。

そして、これまでの結果も非常に好調です。新しい見込み客ライフサイクルフローに切り替えたことで、対象ユーザーの月間注文数を3.7%増加させることに成功しました。これは、インセンティブ予算を削減しながらも、コミュニケーションの可視性を向上させたことや、インセンティブ一辺倒のメッセージから、教育的コンテンツを含めたバランスの取れたアプローチへ移行したことが要因となっています。

顧客エンゲージメントの未来を築くためのコラボレーションに興味がありますか?Braze Bonfireコミュニティで、専門家の集まりに参加して人脈を築き、アイデアを共有しながらキャリアを加速させましょう。

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